ドラマロケで、お弁当を食べている。
まれに、爪楊枝が入ってない弁当屋もある。
食べ終わった頃、楊枝がない事実に気づく。
ふむ・・・
オジサンになると、食後、楊枝が必要になる。
シーハーしたいという精神安定剤・・ではない。
年齢は、歯に隙間を与える。
弁当に、キンピラやゴマが入っていると、切実だ。
ラッキョなんて、歯に詰める為の食材の代表だ。
ラッキョ食って、詰まらなかったら、アナタはかなり若い!
さて、さっきから、弁当後の爪楊枝をどうしようか考えている。
無いのは分かった。
代用品として、目の前に揃えてある箸に目がいく。
「こいつを折ろう」
正常な反応である。
木に木の代わりをさせるのだ。
両手に持ち、ソロソロと力を入れる。
メキッっときた辺りで、
祈りを込める。
(斜めに
折れてくれヨ)
バキッ!
ふむ・・・斜めではない。
細く尖った部分ができなかった。
しょうがない、残りの一本で再チャレンジだ。
メキッ・・・ボキッ
ふ~む、又しても、尖りが生じなかった。
ええいままよ、こいつで、ウリウリ。
ツキツキ・・・
ダメだ・・うまくいかない。
やっぱり、爪楊枝は持参しなくては。
今日、分かった事。
祈ると、
折れるの字はよく似ている・・・
おのれ ラッキョ