真夏は風呂を沸かさず、シャワーで済ます私だ。
しかも、湯は使わない。
ノズルから噴き出すのは、冷水である。
ひんやりした水を全身に浴びる。
しかし!
今年の水道はヌルい。
水をかぶって、キャッなんて声すら出ない。
ヌルっとした水らしきものが、頭からかけられている。
地下に這わされた水道管ですら、炎熱に犯されている証拠だ。
だからだろうか・・
この夏、モグラの活性が低い。
いつもなら、庭の地面にボコボコ穴が開き、
黒い土が盛り上がっているのに、
今年はその気配がない。
生きているのかすら分からない。
モグラ退治は難しい。
クルクル回る音のする風車を差したり、
ゴキブリホイホイの大型を設置したり、
硫黄が効くと教えられ、阿蘇山に赴き、硫黄を買い求めたり、
色々やってみるが、
いったい効いているのかどうか定かでない。
それほど、生命力が高いモグラだ。
その類いまれな生命力ですら、この夏の熱には、参っているらしい。
モグラ退治に精を出していたものの、
いざ、弱っているのかと思うと、
逆に、なんとか助けてやりたくなる。
トムとジェリーみたいなもんだ。
好物のミミズを取ってきて、撒いてやろうかナ。
地下洞窟にもぐる モグラ人間