20年前からだろうか?
40年前からだろうか?
SFが、映画や小説、漫画界を席巻している。
宇宙に羽ばたくのは勿論、タイムトラベルは常識だ。
超能力は、使いたい放題。
ロボットはおろか、サイボーグのヒーローありとあられ。
人間が死んでも、なんとか生き返らせる。
言い換えれば、
人が考え付くであろう、
ありとあらゆる想像力を、好き放題、表現している。
そこでだ・・・
さっきだ・・・
ふと、考え込んだ・・
これまで、そのとんでもない状況に、
一度でもお目にかかっただろうか?
つまり、SF,
サイエンスフィクションと呼ばれる状況に、
私は、遭遇したであろうか?
空を眺めても、円盤は飛んでこないし、
墓場で「幽霊出てこい!」と怒鳴っても、
幽霊出てこないし、
パチンコ屋で、念力使っても、絵柄は揃わないし、
女優に、「将来、君は綺麗になる」と予言したら、
口を利いてくれなくなるし、
「風が見える!」と宣言したら、
ウインドサーファー仲間に、
『当たり前だ』と、馬鹿にされたり、
「はい、トランプを一枚取って」と言って、
そのカードをピタリと当てたのに、
よくできました手品だと、断定されたり、
「いや、ほんとに52分の一の確率で当てたのに!」
必死で主張しても、
「手品うまいネ」、で済まされたり、
「ほんじゃ、もう一回やってみようか!」
奇跡的な超能力の現場を見せつけようとした私をよそに、
アナタ方の話題は他に移っていたりして・・・・
「実は、私は、宇宙人なんだ!」
首に手をかけ、顔をバリバリと剥がそうとした私を指差し、
ガハハハと笑い続けるアナタ達がいて・・・
ロシアにもある顔出し