コレは、プロの棋士の対局風景である。
盤面の左から2番目の縦の列を見て欲しい。
上から下まで、駒で埋まっている。
この状態を、将棋用語ではこう呼ぶ。
《駒柱が立つ》
そうそうある事ではない。
ないが、私に見つけられているくらいだから、
まあまあある。
ところが、この対局では、驚くべき事に・・
先ほどから、十数手進んだ局面が、コレだ!
《駒柱が再び立つ》
今度は、3列目、つまり
7筋に駒柱が立った。
一局中に、2度も立つのは、初めて見た。
凄い!
何が凄いかって、こんなグチャグチャ状態をプロの棋士は、
理解して指しているのだ。
さらに、数十手進んだ時、
後手の駒台の上には、
なんと、
銀が4枚乗っているではないか!
4枚しかない銀を全部取っちゃった。
もう何が何やら・・・
かくして、対局が終了したのだが、
どちらが勝ったか、忘れてしまった。
あまりの激しい闘いに、勝ち負けはどうでもよくなってしまった。
ハアハアハアハア
負けたのは、見ているこっちだった。