阿蘇山が噴火したと、報道されている。
阿蘇山とは、九州に住む人にとっては、
こう考えられてもいる。
《九州は、阿蘇山の外輪山である》
九州全土が、阿蘇山だと、言っている。
ふむ、そう思って、九州地図を眺めると面白い。
なるほど・・九州の真ん中に、阿蘇があり、
南の方にある、高千穂の連峰や、桜島は、
その連山であり、
北側の久住山や、由布山は、外輪山の火山である。
ややこしくて理解できない方に、
関東で例えてみよう。
私が住んでいた大分市から、阿蘇山は、
100キロほどの距離だ。
同じく、東京から富士山は、100キロほどである。
阿蘇山は、高くなり過ぎて、真ん中が沈み、
今のカルデラが出来た。
富士山は、阿蘇より、外周が小さい。
まだまだ、子供の火山だとも云える。
将来、真ん中が沈むと、阿蘇に似た外輪山が出来る。
実際、2万年ほど前に、へこんだ時期もあった。
つまり、富士山とて、新しい火山なのだ。
今の形になってから、7000年ほどしか経っていない。
恐竜のいた億年前の単位とは、あまりにも単位が違う。
すべては、つい最近の話である。
御嶽山が噴いてから、火山に敏感になった。
それはそれでよろしい。
いい傾向だと、火山の麓、別府に生まれた私は思う。
火山のすそ野に住むってのは、良く考えてみると、
勇気がいる行為だ。
よもや中腹に住んでいるなんて、驚きかもしれない。
はからんや、火山火口に山小屋を営んでいる方に、
登山をする我々は、感謝しなければならない。
時たま、泊って、飯の文句など言ってはならない。
そういえば、たぶんだが・・
阿蘇山がカルデラになる前の高さは、
富士山をゆうに超えていただろうと思われる。
ゆうどころか、
ユーラシア大陸一だったかも・・・