サップで海釣り!
昨日は、キス釣りではなく、
イナダ釣りにすべてをかけ出艇した。
イナダとは、将来ブリになる若人(わこうど)である。
東京湾は、秋になると、イナダが回遊してくる。
そこへ、私がサップの上に椅子をくっ付けた、改良サップで、
海上をドンブラコ~ドンブラコと、漕ぎ回っている。
その椅子は、日曜大工店に行って、トンテンカン、
苦心して作り出したオリジナルだ。
「これで、釣れないワケがない!」
いわゆる、自信作だ。
サップに椅子が付いているのと、
魚が釣れるの、との因果関係は全くないのだが、
《ああなったら、こうなる》的な思い込みにすべてをかけている。
つまり、
《椅子を付ければ、魚が釣れる》
秋の夕陽を浴びながら、東京湾を漕ぎ続ける。
距離にして、5キロ、
時間にして、2時間も漕いでいた時だった。
グンッ!
青魚が食い付いた時は、グンッと云う表現であたる。
竿をしならせながら、海面に姿を現したのは、
見目も美しい、イナダではないか!
思いっきり暴れながら、サップボードの周りを跳ね回る。
ごめんね、残念ながら、私には、
もう君が、刺身にしか見えないのだヨ。
内臓以外、すべて食べてあげるからね。
跳ねている君を見ながら、5種類の料理を、レシピしている。
だって、君が釣れるかどうかすら分からないと云うのに、
出かける前にすでに、
ニンニクを刻んだ調味料を仕込んで置いたのだヨ。
蒸し器もセットし、
魚焼きオーブンを洗い、
包丁を丁寧に研ぎ、
君が、いや君たちが、大勢連なって、お縄になった時の為に、
冷凍装置まで、用意して、出かけたのサ。
ごめんね、
なんとか寒梅とかの封を切って・・・
悪かったネ、
なんとか誉れとかで舌鼓をうって・・・