「う~む、釣れる」
サップ(スタンドアップボード)で、海に出ている私だ。
秋の季節は、青モノ魚が回遊している。
沖合い数100mを漕いでゆく。
魚の食事時間は、
朝まずめと
夕まずめと云われている。
どうやら、朝早くと夕方に、腹がスクらしい。
なんだ・・・私と一緒じゃないか・・
私の場合、朝、納豆をチラつかせると、
ガッと喰らいつく。
夕方、刺身をぶら下げると、ガルルとうなる。
どうやら、魚たちも、
ガっとうなる体質を持っているらしい。
その体質を利用して、ルアーを流している。
すると、当然、切羽詰った魚が、喰らいついてくる。
ガツッ~~~ン!
昨日も、イナダ君が、青々した美しい魚体を、
夕陽にきらびやかせてくれた。
ところで、イナダの釣れたての刺身を食べた事があるだろうか?
魚の身は、釣れたては、身が固い。
コリコリという表現が、近い。
とりたて、青魚の身は固い。
私が釣ったイナダは1時間以内に、刺身として、食卓を潤した。
ワサビ醤油にヒタと漬けられ、箸で運ばれる。
歯で噛もうとした途端、その身は逃げた。
コリコリを通り越して、
コリグニャリ、グルングルン!
噛もうとして追いかけていると、自分の舌を噛みそうになる。
舌の感蝕と、イナダの刺身の感蝕がよく似ているからだ。
「似ているからと言って、オマエは舌を噛むのか?」
うん・・・噛むかもしれないなぁ~~
だって、
人は、旨いモノを食っている時は、
アホになる動物なんじゃないの?