今日は、読者を特定して、申しあげたい。
その人達とは、大分県人である。
言葉使いの話だ。
これからの話を聞いて、
大分県人は、驚きの声を挙げるだろう。
「え~まさかぁ~?」
「ウソですよぉ~それは」
しかし、断言しておく、間違いなくこの言葉を吐く。
では・・・
あいうえおの《お》に対して、
わ行の《を》を、アナタは何と呼びますか?
今、間髪おかず、
《下のを》と呼んだアナタ・・
アナタは大分県人です。
《下のを》と云う呼び名は、全国区ではないのだ。
それは、方言である。
大分弁である。
標準語には、《上のお》も《下のを》も、
そんな表現は存在しない。
大分県人でない方には、
私が何を語っているのかすら分からないだろう。
ところが、大分県人は、今、愕然としている。
「まさか~」
「うっそ」
驚いている。
むしろ、イシマルがウソをついていると訝っている。
私が、アナタを騙そうとしていると、眉をひそめている。
言っときますが、私はウソつきでも詐欺でもない。
大分県人だけが、《したのを》と呼んでいる事実を、
教えてさしあげているのだ。
だって、数年前、私自身がこの事実を知り、
あまりの事に、しばらく立ち上がれなかった。
「ウソでしょう?私の60年を返せ!」