民宿に泊まる。
受付すませて、部屋に入る。
その時、私が最初にする事は何でしょう?
窓を開ける?
座布団に座る?
茶菓子を食べる?
テレビをつける?
民宿便覧を見る?
風呂をチェックする?
全部違います。
まず最初にする事は・・・
《布団をしく》
押し入れから、布団を引っ張り出し、
敷き伸べるのである。
いつ、バタンキューになってもいい体制を作るのだ。
いわば、最後の砦を、始めに拵えておくのである。
備えあれば、何でもできると云う狙いだ。
そして、布団を敷いたら、その事を口に出す。
「よし、布団を敷いたゾ!」
これで、もう安心である。
いきなりぶっ倒れても、OK。
今すぐ、眠りについても、OK。
仲間と盛り上がり、帰りが深夜におよんでも、OK。
もし、布団を敷いていなかったら・・・
帰り着き、部屋の冷たい畳を見て、愕然とするのである。
(もうぶっ倒れそうなのに、これから布団を敷くの?)
頑張って敷いたものの、翌朝起きてみると、
掛け布団の上に寝ており、
上掛けに敷布団をかけていたりする。
「よし、布団を敷いたゾ!」
面白いことに、布団を敷いたら、
とりあえず、潜りこみたくなる。
潜りこめば、当然、眠くなる。
まだ、5時前なのに、うとうとしてしまう。
『ごはんですヨ~』
ご飯を食べて、部屋に戻るや、又、布団に潜りこむ。
まだ、8時前なのに、御就寝である。
民宿は、布団が命です。
(あっ、風呂に入るの忘れた)