馬鹿でない事を証明するが為に、時々
風邪をひくことにしている。
風邪をひくと、食欲がなくなるだろうと、
家人や周りの人達は、気遣ってくれる。
しかし、私の場合、食欲が落ちない。
むしろ、普段のダイエット食から脱して、
カロリーを摂取すべきだとの、都合のよい連想から、
布団の中で、食い物のことばかり考えている。
《風邪には、お粥》
誰が言ったのか、昔から、風邪をひくとお粥が出される。
これが困る。
お粥では、納豆がうまく食べられない。
焼き魚とのバランスが悪い。
焼き海苔をどうやって食べればいいのだ!
「いえいえ、胃に負担をかけない為ですよ」
親切に教えてくれるのだが、
「はい、梅干しですヨォ」
お粥と梅干しだけ?
ただでさえ、栄養を欲している身体の筈なのに、
この2品だけ?
医者の言うところの、一日30品目はどこにいったのだ!
「じゃぁ、卵をポトンッ」
うぅ、卵を落として貰ったくらいで騙されるもんか!
「双子の卵だヨォ~」
う~んとぉ・・・今、騙されかかっている。
栄養の方を重視している私としては、
納豆や焼き魚の存在が、おおいに気になる。
食事をおいしいと食べる快感は捨てがたい。
風邪をとるか?食事をとるか?
おかしな設問だが、食わなかったら、治らんだろ!
モンモンとした眠りの中、なぜか断食している夢を見ていた。
わたしが考えている願望と、無意識が思っている事とは、
違うようだ。