《サプライズに興味がない》
この場合のサプライズとは、誕生日などに行う、
本人だけ知らせずに、友人家族などがこっそりと、
驚かしてやろうと企画するパーティである。
「ただいま~」
家に帰るが、灯りがついていない。
「おおい、いないのかぁ~?」
シンと静まり返っている。
(へんだなあ)
っと、その直後・・
パンパンパンッ
爆竹が鳴り響き、
『♪~ハッピバースディ、ツ~ユ~♪』
ローソク付きのケーキを持った大勢が現れる。
驚く本人の顔を見て、「どうだ」とばかりに喜んでいる。
アメリカ映画では、頻繁にこのサプライズが登場する。
ところが・・・わたしは、
このサプライズに、興味をひかない。
映画は、それはそれで構わないのだが、
いざ、
自分がやられたとしたら、恐らく白けるだろう。
白けた挙句、私のあまりの反応の鈍さに、
仕掛けた側の人達は、とても落胆することになる。
準備期間の長さと期待の大きさを裏切られ、
悪態まで付くかもしれない。
『なんだ、のらない野郎だな!』
ゆえに、あらかじめ、言っておきます。
私にサプライズは無駄です。
たとえ試しにやってみても、
ガッカリすること受け合いです。
つまり、あのパンパンパンッの後の合唱を聴きながら、
本人は、クルリと踵を返し、家を出てゆくでしょう。
ニコリともせずに・・・
人には、驚かせばかり考えている私なのだが、
自分がやられるのは、苦手なようだ。
ずるいナ。