「イシマルさん、私、大分出身なんです」
『あっそ、で中学校は?』
「セキデン中学校」
『え~~、ボクもセキデン!』
先日、ぶらりと立ち寄った場所にいた方との会話だ。
その一時間後・・
「イシマルさん、私、耐久高校出身なんです」
『えっ、耐久高校って、あの和歌山の?』
やはりぶらりと立ち寄った場所にいた方が、のたまう。
セキデンと言うのは、私の大分県の大分市にある中学校だ。
耐久高校とは、以前見つけた和歌山の高校だ。
このコーナーで力説した、隠れた有名校だ。
いや、隠れてはいないが・・・
私の場合、奇遇がよくある。
むしろ頻繁にある。
そんな好例が、この邂逅と云おう。
だから、セリフとしては、こんな言葉がよく使われる。
《
ひょっとして》○○先生をご存じで・・・
《
まさか》○○のレストランで食事を・・・
《
なんという偶然》!
昨日、ぶらりと寄った博多ラーメン屋で、
油なし、麺固め、煮卵のとんこつラーメンを頬張っていたところ、
「いやあ、おひさしぶりぃ~」
顔をあげると、ドラマの監督が立っていた。
10年以上ぶりである。
何本もの作品でお世話になり、
酒の席でも楽しくしていたのに、電話番号をなくし、
連絡がとれなくなっていた。
麺をすすりながら、そののちの暮らしを語り合い、
煮たまごを崩しながら、
最近のドラマ事情に話が盛りあがり、
とんこつスープを最後の一滴まで飲み干し、
又の再会を祈って、席を立ったのであった。
《なんという偶然!》