《クロソイ》
北国に生息する高級魚である。
冷たい海にいる魚独特の腹をしている。
いわゆるデップリ腹。
海底に棲む魚で、身の脂ののり方は群を抜いている。
釣りでもよく釣れる。
ルアーによく反応し、食いしん坊である。
大きいモノは50センチを超える。
北海道などでは、60センチが生息するという噂もある。
釣ったすぐよりも、一晩二晩ねかせた方が旨みが増す。
白身の根魚の食べ方だ。
刺身にしておいしく、鍋にしても、甘味が広がる。
煮つけは贅沢すぎる食べ方かもしれない。
魚屋で見つけた場合、濃い灰色をしているので、
あまり旨そうに見えないのが、ネックになる。
しかし、そのセイで、売れ残ったりするので、
買い求めたいアナタにはラッキーかもしれない。
「これ、クロソイですよネ?」
『いえ、真ゾイです』
どっちでもいいのです。
ソイと名前が付けば。
なんにしろ、腹のデップリに魅力が詰まっている。
デップリを気にしているのは、人間だけだ。
デップリ=魅惑的
だから、ダイエットした(美人)クロソイは、
高く売れません。