《関アジ》 せきあじ
ブランド鯵である。
兄弟に、《関サバ》がいる。
むしろコチラの方が有名だ。
関が、何なのか分からない方に説明しよう。
大分県の大分市の東方に、豊後水道に突き出た突端がある。
佐賀関(さがのせき)という名前の町だ。
その沖は、四国の佐田岬(さだみさき)に挟まれた海峡であり、
海の流れが、異常に速い。
よく言われる、川である。
川と言われる海で育った魚は、身が締まっている。
人に例えると、アスリートだ。
「泳げタイヤキ君」の歌を唄うまでもなく、
泳げアジ君となる。
♪~まぁいにち、まぁいにち、ボクらは、海流の、
速い流れで、育ってきたんだヨ~♪
そのアジを、一匹々々手釣りで釣ったモノをブランド品として、
承認して、レッテルを貼って売り出している。
関サバと同様だ。
この承認されたハンコが無ければ、関アジと認められない。
まがい物を世に出すまいという、佐賀関の方たちの気概だ。
魚をブランド化するという、初めての試みが、
関アジ、関サバにあった。
「え~そんなに美味しいのぉ~?」
懸念するアナタには、こう答えたい。
焼いたり、煮つけたりしないでネ。
生で・・刺身で食べてネ。