夜、地平線のあたりにあるサソリ座に、
アンタレスが赤く輝いている。
随分、大きなアンタレスだなと思っていたら、
テレビが、火星大接近だと報じているではないか!
サソリ座の星が、アンタレス。
その近くに現れる星が、火星。
火星は、ターレスである。
つまり、ターレスに対抗(アンチ)している星が、
アンタレスなのだ。
この表現は、おかしい。
そもそもそこに居続けているのは、
星座の中の星(現アンタレス)だ。
そこに、フラフラと現れ、動き続け、やがて去っていく火星こそ、
アンチが付けられてしかるべきだった。
旅人は主役とはいかが?
確かに、今、火星は赤く明るい。
二等星というのだから、木星に匹敵する。
太陽、月、金星の次に明るい星になっている。
双眼鏡で覗けば、縞模様も見える。
衛星フォボス、ダイモスが見えないものかと目を凝らしたが、
双眼鏡の精度が悪く、断念した。
(自分の目が悪いとは言っていない)
天体観測には、高精度の双眼鏡が、お手軽だ。
望遠鏡は欲しいが、かさ張る。
それに、望遠鏡は、単眼だ。
やはりここは、二つ目がある双眼鏡。
立体感が楽しめる。
宇宙を覗くのに、立体感もないだろうと思われるかもしれないが、
実際、両目で覗くと、立体的に宇宙を感じる事が出来る。
「あんなに遠いんだ!」
「おお~手に取るように見える!」
寝転んで、双眼鏡で宇宙に行こう!