さあ、ローマに着いた。
天候は快晴!
晴れ男として、世界で通用する事がわかった。
ワゴン車が、イタリア中部の高速道路を疾走する。
制限速度は130キロだと、運転手が早口、いや
早舌で喋る。
走り出してすぐに、田園地帯が現れる。
ゆるい丘陵の中に、牧草地が広大にひろがり、
1時間走ろうとも、景色は変わらない。
2時間たっても変わらない。
「この国は、農業国なんだな・・」
素朴な感想だ。
3時間似た景色を眺め、似た写真ばかり撮っていると、
目的地シエナの街に着いた。
ここのホテルに4日ほど滞在することになる。
まずは、エレベーターに乗り込んで、ハタと困った。
私に渡されたキーは、129号室。
エレベーターの中のボタンはこうだ(冒頭写真)。
2や
1は分かるが、
Tとは何だろう?
0もあるし、
マイナス1なんてのもある。
まさか、エレベーターでさっそく遭難するとは考えなかった。
ええいままよ!
適当に押してみた。
まずは、
Tを押す。
動かない。
ならば、129号室だから、
1を押す。
上に上がってゆく。
一つ目で停まった。
そとに出てみて、部屋を探すがない!
次に、
2を押す。
2の階にもない。
ええい、
0でどうだ!
ブィ~~ン、下がってゆく。
すると、部屋が見つかったのである。
あとで分かったことだが、
Tは、フロント階であり、
0が地上階。
1は2階(という名の3階)で、
2は3階(という名の4階)。
じゃあ、
マイナス1は何かと云えば・・・怖いので行かなかった。
シエナの大聖堂