《沼津深海水族館》
静岡県の沼津市の、沼津港の目の前にある。
シーラカンスをはじめ、深海に棲む動物をみせてくれる。
シーラカンスは、マダガスカル沖に生息するが、
沼津の海は、駿河湾だ。
駿河湾というのは、世界でも珍しく、
陸地から、突然ドン深くなる海が広がっている。
いわゆるドロップオフ。
3000mの深さまで、絶壁のように落ちている。
例えてみれば、北アルプスの山岳の連なりが、
静岡や伊豆半島であり、
松本や大糸線の平地が、駿河湾の海底だ。
深海がこんなに近くに位置する街も珍しい。
ゆえに、珍しい深海魚が、漁師の漁網にかかる。
「こんなんかかったズラ」
今どき、ズラを常用するかどうか定かでないが、
珍しい魚を水族館に、持ってきて貰えるダラ。
タラの仲間もあがるダラ。
この水族館の周りには、食べ物屋がわんさかと溢れている。
もちろん、海産物を食べさせてくれる。
深海定食なんてのもある。
まさか深海魚が食べられるのだろうか?
そんな思いで、フラフラ散歩をしていたのだが、
食堂が、次から次に現れる。
漁港の前に、何十軒と並んでいる。
函館には負けるものの、こんなに食堂が多い漁港も珍しい。
一か月は通えるほどの店構えだ。
ただし、魚オンリー。
勢いをかって、魚屋でカツオを一本買い求めてしまったズラ。
ズラを使って喋るのは、心地がいいダラ。
何だろう この魚?