ミニトマトのヘタが憎い。
レストランで、サラダを出される。
緑野菜に混ざって、ミニトマトが、乗っけられている。
ヘタが取られていない。
なぜ?
料理とは、目をつぶっても食べられるモノだと、思う人もいる。
昔の人間だ。
言い換えよう。
食い物とは、目をつぶっても食べられるモノだ。
ところが・・
食えないモノが堂々と差し出されている。
代表選手が、ミニトマトのヘタだ。
ヘタとは、ケツに付いている緑の筋だ。
アレを、食えるかと問われれば、
サバイバルでは、食う。
日常では、食わない。
食う人は殆どいない。
なのに、レストランでは、ミニトマトにくっ付いている。
我が家では、くっ付いていない。
その差は何だろう?
答えは、見た目だ。
緑と赤のクリスマス的な美しさだ。
その美的感覚のみで、ヘタはサラダに盛られる。
サラダどころか、ありとあらゆる皿に、
これ見よがしに登場する。
ホテルの朝食バイキングのミニトマトには、
50%の確率で、ヘタが御提供されている。
手を抜いたのではない。
あえて、付属させているのだ。
<見た目>である。
不思議だ。
見た目にこんなにコダワッた食材があるだろうか?
しかもトマトである。
美味しい食材である事は、世の人は皆、知っている。
だのに、さらに見た目にこだわろうとしている。
まだしている。
「いえ、あのヘタは、
それを持って食べる用にわざと付けているのです」
こんな言葉には、騙されんゾ。
見た目の悪い代表格、<ナス>が、
ヘタを付けて差し出された事があるだろうか?