レベル3
洞窟探検家の吉田さんの倉庫が、行くたびに進化している。
宿泊部屋、風呂、クライミング施設などなど・・
本来の仕事が、土建屋さんなので、
モノ造りは、お手の物だ。
土地さえあれば、何でも造ってしまう。
いや、土地さえ造成してしまう。
最近造ったものが、冒頭の写真。
四角い穴を木でこしらえている。
全部で、5つの穴がある。
幅が5段階の大きさに設定されている。
猫は、顔が通ればその穴は通れるニャ、と言われる。
ところが、人間はそうはいかない。
肩や胸、尻は、頭より大きい。
私の今までの経験でいえば、胸が通ればたいがい通れる。
肩は柔軟性の問題が、通過可能かを左右している。
胸は、息を吐くことによって、体積が小さくなるのを利用する。
ちょっとだけ吸って、たくさん吐き出す。
それでも限界がある。
その限界を知ろうと作り出した穴が、この四角い穴なのだ。
私は、5段階のレベル3でギブアップ。
探検家吉田さんは、レベル4をギリギリクリア。
隊員の女性ユカリンは、なんとレベル5をクリアしている。
悔しいのか、そのレベル5にチャレンジした吉田さんは、
頭を突っ込む際、耳がゴリゴリ削がれ、
今、耳の裏は、傷だらけである。
洞窟探検家は、小さな努力ではなく、狭い努力をしている。
レベル5