コレ・・シジミである。
であると言ったが、正確には、「シジミ」と表記したものを、
スーパーで買ってきた。
買ってきたと言ったが、正確には、
「ホントにシジミだろうな?」との疑問が浮かび、
検証の意味もあって、買い物カゴに入れた。
なんせ、デカイ!
鶏の卵と競う大きさである。
「この地方では、コレをシジミと呼びます」
的な表現を、日本全国で目にする。
例えば、
《大アサリ》と聞いて、喜んで食べに行ったところ、
バカ貝であったりする。
《バカ貝》だと聞いて、恐る恐る食べに行けば、
アオヤギだったりする。
つまり、ご当地の呼び名なのだから、文句のつけようがない。
ハナグリなんて、<浜の栗>という、
あまりもの美味しさを、両手広げて表現した賛辞ではないか!
よって、シジミの表記に偏った思い入れを持ってはいけない。
宍道湖のシジミだろうが、十三湖のシジミだろうが、
どこそこのシジミだろうが、
すべて、シジミなのである。
そういえば、岩手の山奥の洞窟からとうとうと流れ出す川に、
秘かに生きているシジミを見つけた事があった。
洞窟探検家の方も、
「シジミだ!」としみじみ手にとっていた。
シジミとは、様々な地に様々な形で秘そんでいる、
忍者のような存在なのかもしれない。
ちなみに、このバカデカイシジミは、
あとで、蒸して喰ってみようと思っているダ。
と言ったのに、汁にしてみた。 中身ちっちぇぇ