先日らい、イナダを大量に釣った話をした。
その日から、私の食事は、イナダ一辺倒になった。
朝、
イナダのヅケ丼で目が覚める。
昼、同じく
イナダのヅケでご飯を食べる。
夜、
イナダの刺し身に、
イナダシャブ、
蒸しイナダに、
イナダの煮付け、
イナダ塩焼き。
翌日も、イナダづくしが続く。
翌々日も、同じくイナダづくし。
四日目になって、さすがに刺し身はなくなったものの、
煮付けは、鍋の底に残っている。
残っているどころか、頭(かぶと)を煮たモノが、
冷凍庫にたくさん眠っている。
油断すると、解凍され、私めがけて襲ってくる。
いわゆる、イナダの逆襲!
「おぬし、われらに手をかけたなぁ~~」
殺生の責任を、ジワリと問いかけてくる。
「全部、喰えるんだろうなぁ~?」
無駄な殺生をしたのではないか・・という問いだ。
四日目の夕餉。
ヅケにしたイナダを、舌鼓で味わっていた。
「アナタは旨い!」
秋は、アナタにかけてみようと思う。
毎日3食、たべ続ける異様な偏食であるのだが、
アナタなら許せる気がする。
ちょっと違いの、アナタとイナダ。