「いや~奥さん、わたしゃ風呂いりませんワ」
「わたしゃ裸足主義で、スリッパ履きませんので」
「ぼく、寝る時は、パジャマ着ない裸が好きなんです」
友人宅に泊まった客である友人が、のたまっている。
客は、奥さまに、
気を使わないで下さい的なお喋りをしている。
しかし・・・奥さまは、
「どうぞお風呂に入ってください」と勧めている。
「どうぞ、スリッパを履いてください」と薦めている。
「どうぞ、パジャマに着替えてください」とすすめている。
ところが、客は、豪放磊落を気取っているのか、
すべてを断っている。
家に装備された備品を、
なるべく使わない気の使い方をしている。
使わなければ、奥様に好かれると思っている。
ところが・・
アナタがスリッパを履かなければ、
我が家が掃除していない事がバレてしまうのですヨ。
靴下が汚れることによってネ。
アナタが、風呂に入ってくれなければ、
布団が汚れるのですヨ。
アナタが、パジャマに着替えずに眠られると、
布団が汚れるのですヨ。
着のみ着のままですとネ。
つまり、アナタの遠慮は、奥様にとっては、
頭を抱えるほどの困ったチャンなのです。
では、どうしたらいいか?
簡単だ。
奥様が口に出した事に、すべて従いましょう。
たとえ、ソレが理不尽だとしても・・・
大量の靴