「イシマル工務店で~す」
知人宅に、頭タオル姿の私が押しかける。
最近、大工仕事を頼まれ、仕事が丁寧ということで重宝されている。
車に、電動ノコギリ、サンダー、電動ドライバー、電動穴空け機、
塗料、その他の機器を積み込み、
ドアの横にネームこそ入れてないものの、
その気になって、頭をタオルで包んでいる。
先日のご用命は、
・雨戸の修復
・化粧台の(新品同様に)修復
・鶏小屋の(脱走阻止)修復
・放水ホースの修復
修復作業がメインである。
さて、本日のご用命は、
・雨戸の抜け落ち防止
・ベッドの解体
・デスクの解体、および組み立て
木材を切ったり、サンディングしたり、防触材を縫ったり、
電ドリで張り付けたり、
なんやかや・・・
途中、家主より声がかかる。
「お茶が入りましたヨ~」
するってえと、卓袱台に肩肘ついて、お茶と果物をいただく。
雑談の時間である。
てなことしている内に、家主が素っ頓狂な声をあげる。
「そうだ、障子を貼り換えようと思ってネ」
『やりますヨォ・・暖かくなってからですがね』
「あ、そうだ、ガラスを入れてもらえる?」
『う~んと、ガラスはぁ・・どうですかねぇ~?』
「あと・・」
『はいはい、やりますヨォ~』
仕事が丁寧、早い、上手いとくるものだから、
次々に依頼が増えてくる。
どっちかというと、大工仕事は好きな方だから、
嬉しい悲鳴である。
仕事の内容も多岐にわたってくる。
「そうそう、粗大ゴミ捨てられるだろかネ」
『ええ、ええ、ど~んと出して下さい、ど~んと』