《なぜ》
この言葉の真意がわからない。
英語で。《WHY》
スペイン語で《ポルケ》
人間が使う言葉の中で、最も不思議極まりない言葉だ。
《誰が、いつ、どこで、なにを、どうした》
WHO WHEN WHERE WHAT HAW
4W1H
基本的な疑問詞だが、これは理解できる。
その問いには、きちんと答えられる。
(だれが、いつ、どこで、なにが、どうした)
「私は、昨日、別府で、温泉に、つかった」
しかし、人は、
なぜ?《なぜ》を使うのだろう?
「なぜ、温泉につかったの?」
この問いには、答えられない。
いや、答えられるのだが、答える必要もない。
それより何より、「なぜ?」の疑問が浮かぶかが不思議だ。
ここで、猿を登場させよう。
猿が、「なぜ?」と思うだろうか?
ライオンを登場させよう。
ライオンが、「なぜシマウマは逃げるの?」と思うだろうか?
さあ、ここで思い出してみよう。
ぼくらが、最初に「なぜ」と疑問を抱いたのは、
いつだったろう?
たぶん、子供の頃だ。
小学生だったろうと思う。
じゃあ、何に対してだったろう?
額に手を当て考えてみる。
アナタも額に手を当ててみてほしい。
生まれて初めての大きな疑問だったハズ。
何に対して、「なぜ」と考えたのだろう?
おそらくなのだが、その時の「なぜ」が、
今の私・・アナタを成していると思えるのだが・・・
さかさまの立ち入り禁止