日本の国魚とは何だろうか??
国鳥が、キジであり、
国花が、桜と菊。
では、かんじんの魚は何だろう?
日本人にとって、この問題は大きい。
まず、思い浮かべるのは、
《タイ》ではなかろうか?
何といっても、タイの貫禄は、とてつもない。
横綱の風格をしっかり確立している。
冠婚葬祭、すべてに顔を出す。
大相撲の横綱昇進の賜杯の横に、必ず現れる。
これは、タイで決まりでしょう・・
と、閉め切ろうとしたら、北国の方が、異議を唱えた。
「違います、鮭です」
断言された。
鮭か・・・
確かに、たくさん食べている。
今朝も食べた。
う~む、確かに旨くて消費量も多いのだが、
九州とか沖縄とか、全国的に考察すると、国の魚としては、
ちょいと押しきれないか・・ナ?
「鯖です」
これは、私が個人的に主張している。
誰も認めてくれなくても、かまわないのだが、
かってに決めつけている。
たぶん、
鯖をこれほど愛している国民は、我々なのだ、
という自負を込めている。
「メダカじゃないですか?」
そうか、メダカがいたじゃないか。
童謡にも歌われ、メダカを愛でて育った私達だ。
日本の原風景には、もれなくメダカがいた。
牛のふん、馬のふん、と共に、メダカが泳いでいた。
「鯉はどうします?」
とつぜん、大御所が渋みのある声を発する。
そうか・・鯉がいた。
しかも、錦鯉がいる。
存在はおおきい。
重量もおおきい。
どこにでもいる。
ここぞという正式な場所にいることが多い。
しかも、食べない。
先ほど、タイの話をしたが、タイは食べる。
必ず食べる。
鯉も、食べるが、食べない場合がほとんどだ。
鑑賞しているケースが多い。
タイとコイ、この場合、軍配はどちらに挙がるのだろうか?
食ったら、マイナスポイントになるのだろうか?
淡水と海水という事で、
《東の横綱、コイ》、《西の横綱、タイ》
というワケにいきませんか?