八戸には日本最大の朝市が開かれている。
《館鼻岸壁朝市》たてはながんぺき
10000人以上来場するというのだから、驚きだ。
しかし、私のお勧めは、違う場所に在る。
《陸奥湊駅前朝市》むつみなと
狙いは朝食。
出店じたての店がずらりと並び、小売り食材を置いている。
オバチャンが、自ら仕入れて加工して売っている。
ネギらなくとも安い。
刺し身だの焼き魚だの、だのだの。
それらを買い求め、市場の奥にあるテーブルに陣取る。
ご飯と湯気の立つ味噌汁は、別に求める。
朝っぱらから嬉しい食事だ。
食欲とは、その前提作業によって盛り上がりをみせる。
自分で買い求め、配膳までやる。
それなりに
雑にやる。
この雑感が空腹に寄与する。
「喰らってやる!」の興奮につながる。
周りを見回すと、頭から湯気をあげている人たちばかり。
喰らう為にここに集まってきた腹ペコ共だ。
決して、直前にオヤツを食っていない連中だ。
だから・・彼らが、もしこの朝市にやってきて、
時間を間違い、閉まっているのを発見したとしたら・・
たぶん、悶絶のあまり、
バタリと倒れる人たちである。