「10円払いなさい」
銭湯のロッカーである。
10円だ。
今どき10円だ。
ほとんど無料が主流となっている今、10円を取っている。
これをアナタは、がめついと言いますか?
ここで、何故か、東京の
新宿御苑が登場する。
新宿の一等地に位置する広大な公園である。
ここに入るには、料金を払わなければならない。
200円。
しばらく前までは100円だった記憶がある。
ちょっと待てよ?
すぐ近くに、同じように広大な代々木公園があるじゃないか?
そこは無料で入ることが出来る。
その差は何?
ここで、さっきのお風呂屋に戻ろう。
10円払うのは、ある意味、安心料と言える。
その昔から続いた歴史料とも言える。
お風呂に入れる、アリガト料とも言いたい。
再び、新宿御苑に戻ろう。
200円。
はっきり言って安い。
都心の見事な公園内を、散策するだけで1時間では足りない。
桜の時期は素晴らしかお花見。
秋の紅葉時期には、ビオロンのため息・・
では、なぜ200円取る?
もし、無料だったらどうなる?
不思議なことに、誰もが入ってくる。
管理できない人たちが入ってくる。
例えば、その昔、
無料の代々木公園での私がそうであったように、
園内の芝生でパフォーマンスをやる人も入ってくる。
無料と有料の境界がそこにある。
話がまたまた風呂屋に戻る。
10円で何かの阻止力があるのだろうか?
違います。
このロッカーを100円用に作り変える工賃の方が、
よっぽど高いのです。
つまり・・
10円ロッカーに開けっぱなしで服を入れるのもあり、
床にあるカゴに入れるのもあり、
10円ロッカーは、
ボンネットバスと同じく、
レトロロッカー・・・かな?