「さあ、初夏恒例、《集中力選手権》が始まりました!」
「3人の選手の皆さんは、テーブルの上にある3つの封筒の内、
ひとつを選んで下さい。
そこに書いてある状況に陥っていただきます」
1;
キンピラとニラを食べて、歯に刺さらせる。
2;
靴下を両足、靴の中にズラして歩く。
3;靴
の中に、小石を入れて歩く。
はい、号砲と共に、スタートいたしました。
3人の選手は、次々に出されるお題に挑戦しています。
最初のお題は、算数です。
二ケタの数字の引き算。
73-47=
82-59=
おっと、
キンピラ選手が苦戦しています。
答えを書きながら、舌がチッチチッチ鳴っています。
歯に刺さったキンピラが気になり、
集中できないようです。
小石ゴロゴロ選手も、足を引きずってかなりイヤがっているようです。
2問とも、答えが間違っています。
やはり、集中できないのか?
靴下ズリさがり選手に至っては、答えが出てきません。
目がうわずっています。
先ほどから、しきりに靴に手を伸ばしたがっています。
心はそっちにいっています。
はい、タイムアップ!
ここで、ルール説明をしましょう。
すべての選手は、現状維持に努めなければならない。
キンピラを舌でかき出そうとするのは良いが、
取ってしまったら、再びキンピラとニラは追い食いとなる。
靴下を伸ばしてはならない。
小石を出してはならない。
さあ、次なる戦い。
<針の糸通し連続10本》で~す。
なお3名の中から勝ち抜いた者は、決勝に進み、
A組を勝ち抜いた、
《
撫で肩、つるつるショルダーバック選手》
と戦ってもらいます。
さらにその勝者は、
前年度の覇者、
《
パンツズレ落ち半ケツ選手》
と、世紀の一騎打ちとなり、真の王者が決定します。
アレレ・・観客が帰ってしまったって・・?
えっ、これで中止?
そんなぁ~司会の私のギャラは?」