羽田でシジミが採れることを知っているだろうか?
羽田とは、羽田空港のある羽田だ。
多摩川河口という言い方が正しい。
多摩川はその昔、汚れた河川の代名詞の時代があった。
ある日、心を入れ替えた。
その結果、素晴らしく綺麗になり、
水そのものが正しい水に近づいた。
汚染判断基準を、極めて高くしているからである。
すると・・・
シジミが育ちだした。
それも、非常におおぶりなシジミ。
小指の先ほどのシジミを食べなれている我々からすると、
その身は、5倍はあろうかという大きさだ。
試しに、すまし汁にして食してみた。
羽田沖という環境では考えられないほど、
さっぱりした味。
臭みはない。
大量には採れないので、それなりの値段が付いている。
もちろん、漁師さんしか採ってはならない。
密猟、即、逮捕となる。
良質のシジミと云えば、青森の十三湖が有名だ。
10数年前の夏、十三湖の湖岸でキャンプをしていた。
岸の砂浜に手を突っ込むとシジミがいる。
紫黒い光沢を発し、陽のひかりを受けて宝石のようだった。
湖岸のラーメン屋のメニューに、シジミ汁があった。
注文すると、大量のシジミがガチャガチャと入っている。
ふと・・思いついた事を口に出してみた。
「シジミ汁を、別メニューにするのではなく、
《シジミラーメン》を出せばいいのに・・・」
想いは伝わるのか、今、世の中には、シジミラーメンはある。
そこでだ・・
《羽田ラーメン》として、
地域限定メニューはできないものか?
今のところ、シジミの個体が少なくて無理かもしれないが。