「児童公園に何かひとつだけ遊具を」
となったら、何を置くだろうか?
《ジャングルジム》
《シーソー》
《砂場》
ときて、やっぱりコレではないだろうか?
《滑り台》
子供は、滑り台が好きだ。
坂があれば滑り降りたいと願っている。
感覚は、スキー場のソリである。
ソリの場合は、かなりの距離を滑っておりるが、
滑り台は極端な短距離である。
それでも登って降りるを繰り返す。
大人も滑り台は滑りたい。
公園の子供用では、我慢をしていた大人も、
遊園地の長いロングスロープがあると、
ここぞとばかり、ズボンが擦れるのも気にせず、
たとえ、料金をとられても、階段を上ってゆく。
最上部から、ソレ~とばかり足を投げ出す。
ところが、滑り台とは、体重の重い人ほどスピードがあがる。
スキーと同じ原理である。
したがって、子供より大人の方が落下速度が速い。
大人になった分、経験上、恐怖感がつのり、
ついつい、足と手で踏ん張ってスピードを殺す。
せっかくの滑り台の効果を満喫できないまま、
終点にたどり着く。
「ああ~面白かったぁ~」
負け惜しみをつぶやいてみるものの、ズボンの尻が、
こすれて汚れているのが気になり、
子供のように、「もう一回やろう」とはならない。
この滑り台を見てみろ!
子供は、こんな小さな滑り台でも登って滑ってを繰り返す。