その昔、私が通った高校は、進学校であった。
勉強にことのほか熱心な授業が行われていた。
一日7時間、いや8時間授業もあった。
その中、一応、芸術系の選択授業がある。
美術か音楽か選びなさいと入学時に問われる。
迷うことなく、美術を選んだ。
絵が好きだったからという理由に過ぎない。
一週間に、2時間の授業時間に絵を描いた。
楽しかった。
夢中になった。
出来た絵を自分で見た。
ヘタだった。
ヘタだが、絵を描くことは好きだった。
「絵の道に進みたい!」
一瞬、思いが膨らんだ。
当時、下宿をしていた4畳の部屋で、絵画作成に励んだ。
毎日、自分で拵えたキャンバスに、油絵を描いた。
「あまりうまくないな・・」
答えが出た。
突然、断筆した。
プロでもないのに、断筆宣言をした。
そして・・・数十年。
いまだ、絵筆を握っていない。
時折、へたくそな挿入挿絵を描いているが、
ヘタクソ加減にがっかりする。
いつか、絵を描きたい。
その頃の想いは変わらない。
・・・最初に描くのは、
《自画像》にしようかなぁ~
最もヘタさが分かりにくいだろうから・・・
私が描いた絵ではない。
冒頭の上臼杵駅を誰かが描いた絵