コレは石鯛の写真である。
ひところ、幻の魚などとも言われ、釣るのが難しい魚だ。
特に、磯から釣るのは難儀で、一日に一匹釣れれば、
大騒ぎしたものだった。
いまでは、沖に出る釣り船に乗れば、誰でも気軽に釣れる。
では、冒頭の写真を、今一度見てもらおう。
目玉のようなモノが頭にあるネ。
真ん中が黒くて、ドーナツ状に白いワッカがある。
実は、コレは目玉ではない。
実際の目玉はコレだ。
同じ写真の明度を変えてみた。
黒々とした目玉が現れた。
ニセモノより、小さい。
石鯛はなぜか、
目を大きく見せる擬態をしていると思われる。
他にも、マトウダイのように、腹の中央部に、
大きな目玉のような模様を凝らしてみたりする魚もいる。
目を大きく見せたら、何のメリットがあるのだろうか?
「私は大きな魚だよ」
として、より大きな魚にアピールしているのだろうか?
「ボクは食べられないヨ、大きいからネ」
しかし、アジやイワシがその手に出るのならいざしらず、
石鯛は、磯あたりでは、かなり肩を振って泳いでいる方だ。
彼の周りにいる魚の目が大きく描いているのなら分かるが、
彼自信が擬態する必要があるのかな?
いずれにしても、石鯛は美味しい。
せっかく目を大きく見せたにも関わらず、
人間には、その効果が全く効かず、あれよあれよと、
釣りあがってくる。
アナタがやるべきはむしろ、
美味しくない身体造りにいそしむべきだったかもしれない。