この二つの円筒状の物体は何か分かるかな?
大きさ形が良く似ている。
この二本の物体が、私のカバンのポケットに入っていた。
普段は、この片方しか入っていない。
片方とは・・リップクリーム。
今日は、乾燥するナァ~
カバンを見ないで、チャックをあけ、
内部にあるさらなるチャックを引っ張り、
中にある円筒形のリップクリームを探す。
私がカバン内のモノを探す時はいつも、手探りである。
財布も携帯も、日焼け止めもデジカメも、サングラスも、
手触りで、すぐに見つかる。
リップクリームもすぐに手が見つけた。
改めて見ることもなく、フタをはずし、唇に塗る。
ヌチャッ
ん・・?
なんだ・・この臭いは?
右手に持ったスティックを目の前にかざす。
色がなんとなく違う。
「コレは・・・?」
と喋ろうとした途端、ヌチャッ・・
唇の上下がねばついている。
開けたり閉めたりすると、だんだんくっついて離れにくくなる。
なんだ?
もう一度現物を近づけて読む。
《
スティックのり》
なんですと!
のりじゃないか!
紙と紙をくっつける糊じゃないか!
なんで?
そういえば、ゆうべ紙を切り貼りした時、ノリを使った。
アレが、カバンに間違ってしまわれたのだろうか?
ううぅぅ・・
どうして私の場合、こんなことがよく起こるのだろう・・
そういえば、以前も似たようなことが・・
《俳優高橋克実 素敵なおバカな話》2005年;11月22日