《ズバコン》
ご存知だろうか?
今、70才を越えた方なら、当たり前のように、
「知ってる!」コールが届くだろう。
テレビのリモコンの話である。
その昔、テレビのチャンネルを回すには、
ヒネルという行為が必要だった。
ネジルという表現でも構わない。
取っ手を、ガチャンガチャンと回して、番組を変えていった。
そんなテレビ黎明期に、サンヨーの会社が、
画期的なリモコン装置を開発した。
懐中電灯のような形状の装置を持ち、
テレビに向け、超音波ビームを発するのである。
ボタンを押す。
っと、どうなる?
本来手で回す取ってが、ガチャンと動くのだ。
さらにもう一つのボタンを押すと、ガチャンと逆に回る。
そう、
リモコンでありながら、物体が動くという、
面白い現象が見られたのである。
おそらく内臓モーターで回しているのだろうが、
感覚的に面白い。
これは、現代のマシンでは、ありえない。
今、リモコンを押しても、チャンネルは静々と変わる。
間違っても、ガチャンなどと音を立てない。
最近は、ピッとも言わない。
さて、このズバコン。
アレッ、これはサンヨーじゃないか?
サンヨーといえば、バタやん。
バタやんに、ズバコンを知ってるか連絡してみよう。
してみた。
すぐに反応があった。
それが、冒頭の写真。
その上、追い打ちの写真が届いた。
なんと、
キャンディーズが、《新ズバコン》のCMにかかわっている。
理由は分からないのだが、
彼女達はスキューバのタンクを背負わされている。
おそらく、そんな時代だったのだろう。
そして、このズバコンを教えてくれたのは、
私の行きつけの蓼科のロッジ、《すみや》のご主人。
「実は今、ズバコンがウチにあるんですヨ」
え~~~~~?
「どうぞ、地下室に行きましょう」
え~~~~~?