20代の頃に、こんな言葉を聞いた事があった。
「
若い時は、みんなが遊びに行く時に置いて行かれると、
さびしいものだが、
年をとると、置いていかれる事を楽しむようになる」
さあ、アナタはどちらだろうか?
若者側の心境か?
年よりの心境か?
というより、若者だった頃、
最後の言葉が理解できなかった。
「
置いていかれる事を楽しむようになる」
ウソだろう!
置いていかれたら、さびしいに決まってるジャン!
ジャンを連発して、爺様の心境に反発した。
『これから、みんなで楽しい旅行に行くとしてサ、
爺様は、置いていかれるのですヨ。
それを、ヨシとすると言っているのですヨ。
ヨシどころか、楽しみに感ずると言っているじゃないか。
ホントかな?』
コレが、ウン十年前の私の感想である。
はっと、気づくと、ウン十年が過ぎていた。
光陰は、ジェット機より速かった。
んで、その昔の言葉を思い出した。
改めて、その言葉を反芻してみる。
「
置いていかれる事を、楽しむようになる」
う~~む・・
分かるような気がしないでもない。
分かりかけている気もする。
分かる事を拒否したい気持ちがあるのも事実だ。
はい、その通りです、と答えると、
爺様にランクインされるのが、嬉しくないのかもしれない。
数十年ぶりに思い出したこの言葉は、
ある意味、人生の哲学を表わしている。
でも・・・
つらいなあ~置いていかれるのは・・
どちらかと云うと、先頭たって遊びに行きたいなぁ~
遠足の日に、置いていかれるのは、我慢ならんでしょ。
う~~~ん・・
分かるようになるまで、もうちょっとだけ、
時間を延長してもらおう・・・
伊豆七島 神津島