<メビウスの輪>
というものがある。
細長い紙を用意してください。
そのハシとハシを摘み、片方を裏側に
ねじって
糊で、くっ付けます。
紙の真ん中にペンで、線を引いていくと、
やがて、書き出したところに繫がります。
もし、その線の上を、アリが歩いているとする。
そのアリは、永遠に歩き続けることになる。
グルグル、グルグル・・
~~~ ~~~ ~~~
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とろろ昆布を食べると、健忘症にならぬ>
昔から、聞かされた言葉である。
医学的にも正しいらしい。
スーパーで時折手にとり、
「おおコレコレ」といって、買い求める。
冷蔵庫に
入れておく。
入れたところまでは、覚えているのだが、
食べる事を
忘れてしまう。
必然、冷蔵庫のどこかに
しまわれたままになる。
(そうだ、
健忘症にならないようにしなければ・・)
立ち上がる。
(その為には、
とろろ昆布を食べなければ・・)
冷蔵庫に行く。
(そのとろろ昆布を食べてないから、健忘症になっており・・)
何のために冷蔵庫を開けたか
忘れる。
バタン
結局、とろろ昆布は
食べられない。
つまり、健忘症も
治らない。
健忘症が
治らないから、とろろ昆布の存在を
忘れてしまう。
ああ、グルグル、グルグル・・
<とろろ昆布の輪>