大分の実家に時折、帰省する。
両親が、よく帰ってきたねと、ごちそうしてくれる。
きまって、 <すき焼き>だ。
子供の頃には、大ごちそうだったからだ。
この間も、そうだった。
『ただいま』
と帰ったら、肉を用意して待っていた。
その肉も、昔、いい肉を食べられなかった 恨みなのか、
とんでもない霜降りの、高いヤツだ。
高いのはいいが、脂肪率も高いんじゃないの。
もう、いい年なんだから、
少しは、 脂を控えた方が・・
なんて声には、耳を貸さず、バクバクむしゃむしゃ。
卵も当然のようにおかわりしている。
卵にも、その昔、 恨みがあったようだ。
もう、そうそう肉にガッツク事もあるまいから、
まあいいか・・と思い、
ちなみに、昨日何を食べたのか訊いてみた。
『すき焼き』
ええっ!き、きのうもッ!
実は、肉は昨日、買い物に行ったらしい。
二人でテーブルに置かれた その肉を見ているうちに、
どうしても食べたくなり、
耐え難きを耐えられず、食べたそうな。
すき焼きで。
・・・その夜、翌日に絶対残らないように、
肉を全部 食いきった事は云うまでもない。
by ishimaru_ken
| 2006-03-16 10:34
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