<ミュージカル>を初めて、イシマルがやるのである。
これが、芝居と随分違うんだなあ。
ふ~ん、芝居をたくさんやっているのに、ミュージカルと
どう違うの?
そ、そうなんですよ。
僕も、おんなじだと思っていたのです。
どう違うか・・というと、
例えると・・
『お客様の中に
お医者様いらっしゃいますか?』
飛行機の中で、赤ん坊が生まれそうだってんで、
アナウンスが入る。
「はい、どうしました?」
『お医者様ですか?もう生まれそうです。よろしくお願いします』
「いや、私は、
歯医者なんだが・・」
『でも、医者ですよね』
「ん~、どちらかといえば、
獣医に頼んだ方が・・」
早い話が、専門職的な要素が多い。
ミュージカルをやるには、まず、
歌えなければ、話にならない。
踊れなければ、やめた方がいい。
要は、やりたいといって、すぐに出来るものではないのだ。
技術の比重が、とても高い。
そして、
その技術を覚える事がいかに
時間と忍耐がいるものであるか・・
・・これは、あらゆる職業に通ずるものだよね。
さてさて、現在、稽古の真っ最中!
解らない音楽用語がバンバン出てくる。
『
リプライズ 行ってみよう』 みんな、すぐに歌いだす。
(ひえ~ な、なんだよう?)
『はい、
とんだあー』 いっせいに歌っている。
(うえ~ん、どこに
とんだんだあ~?)
などなど、ここに、文字に出来ない、未だ何と言っているのか
解らない用語があふれている。
いわゆる、業界用語って奴だ。
言い換えれば、<
方言>だと思っていい。
方言を覚えるのは楽しい。
歯医者さんも、たまには、赤ちゃん用語を聞くのも
いいかもよ。