サッカー秘策⑤
<
あやまり ましょう>
レフェリーが笛を吹いたら、あるいは、
イエローカードを出したら
あやまりましょう。
何を馬鹿な、と思った方に、これからいい話をしましょう。
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サッカーの王者は、ブラジルですよね。
では、
柔道の王者は?・・・そう日本です。
その日本が王者を続けている頃(30年ほど前)
試合中にオーバーアクションをする外国人選手が現われた。
それまでの、外国人選手は皆、
柔道の道を尊重すべく、
何があっても、審判に文句をアピールする事などなかったのだ。
『
WHY?』
彼は、両手を広げている。
日本柔道界では、考えられないアピールだ。
『
オオマイガッ!』
(オメガの時計メーカーと間違った日本人がいたとかいないとか)
この日を境に、柔道界が変わったのかもしれない。
さて、さてさて、話をサッカーに置き換えましょう。
昨今のサッカー選手のアピールは、あの
『
WHY?』と叫んだ柔道選手の
はびこりと言ってもいい。
『WHY?』と『オオマイガッ!』だらけのサッカーである。
ギャーギャーと
アピールでうるさいのである。
審判の言う事など聞かないのである。
審判を尊敬していないのである。
審判も人の子である。
審判は礼儀を望んでいるのである。
その時、反則を犯した日本選手が、
<
素直にあやまる>のだ!
イエローカードを出した時、自ら歩み寄って
深々と、頭を下げる日本選手に、思わず感動するのである。
そして、ここからが肝心なところだが、
敵の選手が、その行為に、びっくりするのだ。
あまりのカルチャーショックに本物の『オオマイガッ!』
荒くれサッカーの世界に、突然、<
礼節>を持ち込むのだ。
昔、
礼節の柔道界に持ち込まれた
アピールってえ奴の
反対をやるのだ。
『
ごめんなさい!』
思いっきり足を払っておきながら、『
すみません!』
どてっぱらに、ひじウチを喰らわせて、『
申し訳ありません!』
ガンガン頭突きを喰らわせながら、『
大丈夫ですか?』
シュートを入れたら、全員で相手の前に行って悲しそうな顔で
謝るのである。
『
ほんとに、申し訳ない事をしました。』