<12‘34“56> (12時34分56秒)
この時刻は毎日お昼時にやって来る。
会社では、お昼の休憩時間だ。
ここに、
数字がとても嬉しい上司が登場する。
仮に、課長という事にしよう。
この課長、777とか大好きなのだ。
数字の並びに敏感なのだ。
敏感過ぎて、みんなに数字が並ぶ瞬間を教えようとするのだ。
『5秒前、4、3、2,1、はい
並んだ!』
毎日、12時34分56秒にデジタル時計を手に持ち、
発表するのだ。
お弁当を食べている社員は、「おお~!」と驚くのだ。
毎日驚くのだ。
すでに、お弁当を食べ終わり、屋上にバレーボールに行きたい
社員も、その時刻まで、待っていなければならないのだ。
誰か、課長に進言をしなければと思いながら、
何となく、長い間続いているのだ。
そして、みんな恐れているのだ、来年を。
2007年の8月9日を恐れているのだ。
その日は、課長にとって
大イベントになるに違いない。
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ま、まさか、日曜日ではないだろうな!