宮城県釜石市に新日鉄釜石が、鉄鉱石を掘った
鉱山がある。
その鉱山跡に入った。
案内人について、坑道に入った。
入ると言っても、レールの上を
トロッコに乗ってである。
どうです?いいでしょう。
探検っぽいでしょ。
鉄鉱石を掘り出した穴というものを
ナメてはいけない。
総延長100キロ以上。地下ウン千メートルなのだ。
入った途端余りの寒さにまず
ブルッ!
ゴトゴト~トロッコは進む。
狭い坑道にぼんやりと灯りが滲んでいる。
30分ほども進むんだ頃、
突然、
斜坑が現われた。
相当激しい傾斜の穴ポコだ。70度くらいはあろうか…
直径は3m。
ケーブルカーで降りるという。
『深いんですか?』
「たいした事ねえ、900mだ」
3m×900m なんという斜めの穴だ!
ケーブルに乗り込むと遥か900メートル下の
小さな灯りが見えるような、見えないような…
『ケーブルが切れたりしないんですか?』
「切れて欲しいんかい?」
降りていく斜坑の途中に横穴が開いている。
訊くと、鉄鉱石を掘った穴に続いているという。
その穴ってどんなだと思います?想像してみて下さい。
立方形に掘ってあるという。
10×20×50m(高さ)
15階建てのビルと考えればいい。
中には、30階建て程のもあるという。
そんな穴ぽこが、大量にずら~と並んでいるのである。
並ぶどころか、何層にも積み重なっているのだ。
・・・地下に・・・
想像出来ましたか?
そして、探検の最終章、最深部に辿り着いた。
そこは、夢の様な場所だった。
石が
真っ白(石灰石)なのである。
真っ白な層に大きなトンネルを掘っている。
トンネルも網の目の様になっているので、
まさにそこは
白亜の殿堂!
地下水も溜まり、池が出来ている。しかも、お洒落に
ライティングまでしている。
何でも、年に一回
ミュージックコンサートを開いているとか。
あまりの美しさに呆然としたイシマル探検隊は、
帰路の2時間ハシャギっぱなしであった。