納豆 に育てられた。
納豆が好きだ。
毎日食べる。
毎朝、朝食に必ず、納豆を食べなければ機嫌が悪い。
一日食べないと、靴下がずり下がった時の様な気持ちになる。
二日食べないと、高速道路で、トイレを我慢している時の様な
気持ちになる。
三日食べないなんて、考えられないので、言いたくない。
『海外に行った時は、どうするの?』
あのね、その時は、もう日本の事すら忘れているので
いいのです。
ああ、うるわしい
なっとう
小さい頃から食べていた。
毎日100g食べる。
年間、36kg
トータル、凡そ
1,5トンの納豆を食べた事になる。
イシマルの身体は
納豆で出来ている と云ってもいい。
『アレっこの間、
サバで出来ているって言ってなかったっけ?』
(ん~あまり、細かい事にこだわらない様に)
大分県だったので、納豆を食べる人がほとんどいなかった。
小学校のクラスでも、イシマル一人だった。
おかげで、<
なっとう> とあだ名まで、付けられた。
そのものズバリで、何のひねりも無かった。
日本の南西方向に行けば行く程、納豆を食べなくなる。
冷蔵庫が無い時代、腐りやすかったので、致し方ないが。
以前は、九州のホテルや旅館の朝食に、納豆は出なかった。
コレが辛かった。
自分で、買ってきて、食べていると、
他のお客に嫌がられた。
『そげな臭かもん、こねくっちゃなかろうモン!』
ろうモンと言われても、
コレが無いと生きていけんとですよ。
主食と云ってもいいとですたいばい。
郷に入っても、郷に逆らう事もあっとでごわす。
そうか!
どうせ毎日食べているのだから、
「さあ、朝ご飯食べよう~」
という言い方を変えよう!
「さあ、
なっとう食べよう!」