上の写真の魚は、何か分りますか?
<太刀魚>?
いえ違います。
まずは、答えを・・
<
竜宮の使い>
竜宮(りゅぐう)って、あの乙姫様のいらっしゃる竜宮?
そうなのだ。♪~竜宮城に来てみれば、の竜宮なのだ。
時折、水族館で、
標本になって陳列されている。
幻の魚と言われている。
私のうろ覚えでは、
天然記念物だった様な気がする。
シーラカンスと同レベルの古代魚だと認識していた。
それが、ここではどうだ!
写真が撮られたのは、南のある小島、魚セリ市場。
市場では、<たちうお>と云う名で、セリに掛けられていた。
確かに、たちうおにそっくりだが、イシマルは見逃さなかった。
頭の後ろに長い、トサカが付いているのを・・
ピーンと来た。
市場のセリ人に尋ねてみた。
「これ、
竜宮の使いですよね?」
『そうだよ』
余りの素直な答えに、あてが外れた。
「こんなもん売っていいんですか?」
『だって、捕れちまったもん、しょうがねえだろ』
「食べていいんですか?」
『捨てるか?』
南の島は、いつだって素直なのだった。
竜宮の使いが現れると、海が荒れるという言い伝えがある。
年末のその日、日本列島は、
爆弾低気圧の猛威に晒され、
各地で、30~40mの風速を記録したのである。
真冬に・・