山形県に行くと、<たまこん>が食べられる。
これが美味い!
まあるいコンニャクを甘辛醤油で煮ただけのものだが、
これが、なんとも味わい深いのだ。
山形県人のおやつの代表と
豪語していい。
いや、
豪語しているのは山形の方だ。
実際山形に行って、これを見かけないほうが難しい。
さてそこで問題。ウソかホントか?
【山形にあるコンビニでは、レジの横のおでんの代りに、
たまこん が煮えている。】
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山形といえば、もうひとつ特産があった。
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いも煮会>
秋口になると、山形中で いも煮会が開かれる。
川原や、広場に集まり、大きな鍋に、サトイモを放り込み
様々な野菜や肉と共に、煮込むのである。
野外で、酒を飲みながら、
もちろん、真昼間からワイワイやるのである。
このいも煮汁が、絶品である。
「え~?いもを煮ただけでしょ~」
などとナメて、手を出した日には、
そのあまりの美味さに、後方二回転宙返りをやるハメになる。
特に、すき焼き風の味付けにした いも煮が美味い。
いも煮会が開かれた、夕方には、山形県では、
テレビがいっせいにその様子を報じる。
次の日の新聞の一面はいも煮で埋め尽くされる。
そして、面白い事に、山形に生まれ、山形に在住の方は、
<いも煮会>は日本全国の年中行事だと思い込んでいるのだ。
試しに、きいてみる。
イシマル「いも煮会って、山形県だけなんだよ」
ヤマガタ『またまた、お馬鹿な事を・・』
「他では、やってないんだよ」
『んなワケないでしょ。NHKのニュースでもやってるじゃない』
「だから、それはNHK山形だけの放送で・・」
『騙そうと思ってもダメですよ!』
がんとして、信じない。
全国的な行事だと思い込んでいる。
だから、越境して、他県に住み始めて、
初めて気付き、愕然とするのである。
『いも煮会を
やらないんだ!』
『いも煮会を
知らないんだ!』
『
生涯、いも煮を食べずに暮らしている人がいるんだ!』