「アレっ?靴下が片方無い」
靴下を履こうとして、一足のうち、
片方が見つからない事が
ままある。
まま位で済めばいいのだが、
多々ある。
<靴下が片方無くなる>
こんなミステリー現象が、年に何回か起こるのである。
どうやって、消えるのであろうか?
朝、履いて行って、どこかで脱ぎ、片方だけ履かないで
帰ってくるとは、とても考えにくい。
「イシマルさんなら、あり得るでしょ」
いいえ、私でも、そんなアホは致しません。
ならば、自宅内、紛失でしょうか?
どうやって?
洗濯の時だろうか?
と云っても、いつ?
干した時かい?
洗濯バサミから、外れて飛んでいったのだろうか?
背の高いマンションならいざ知らず、我が家は一階に干している。
飛んだところで、軒下に落ちるだけだ。
(盗まれた?)
下着泥棒なら解るが、靴下泥棒はいないだろう。
ましてや、片方だけなんて・・
不思議である。
たった一回起こった現象なら、「ふ~ん」で済むが、
こう何年にも渡って、繰り返されると、口から出る感嘆詞がない。
そして、靴下が片方無くなった時の
当然起こるべき問題に、直面するのだ。
靴下とは、片方が無くなっただけで、
もう
用無しになる衣服なのだ。
片方だけあって利用出来る機会は、クリスマスイブだけである。
雑巾にすらされず、捨てられてゆく。
「私は
黒いのしか履かないので、無くしても、大丈夫です」
という、会社勤めの、殊勝な声も聞こえる。
そう!
そこに、ヒントがあるのだ。
片方になっちまった靴下を捨てないで済む方法が・・
靴下を買う時に、
同じ柄のヤツを3~4足買う。
そうすれば、半分無くしても、全体的に奇数になっただけだ。
いずれ、偶数になったり、又、奇数になったり・・
ふむふむ、これで解決だあ~
と喜んでいたら・・
『イシマルさん、昨日と同じ靴下履いてるよ。洗ってないのかな』
って、違うよ!おんなじ柄の他のヤツだよお~!
それにしても、なぜ
片方だけ無くなるのか、真相は定かでない。