昨日の続き
スパゲッティ屋さんに入った。
スパゲッティは美味い!
麺類の王様と言ってもいい。
最近のスパゲッティの種類の多さに、
びっくりしてしまう。
イタリア本土でさえ、
びっくりする程の品揃えである。
スパゲッティ専門店などでは、一ヶ月通っても
食べきれない程のメニューが、陳列してある。
そして、何より驚くのは、その一品一品が
すこぶる美味いのだ。
よだれ だらだらなのだあ~
「いらっしゃいませ~」
イタリアの三色旗
緑、赤、黄色系の色使いの制服を着た従業員が出迎えてくれる。
『
カルボナ~ラ と
フィットチ~ネください』
間違ったかもしれないが、勇気を持って注文する。
しばし待つ。
ゴクっ
そいつが湯気を立てながら、登場する。
ホークで身構える。
戦闘開始だ!
クルクル、ガツガツ!
パクパク、ングング!
この美味さ・・どう表現したらいいのだろう・・
じゅるじゅる~
最後に、
皿の底に残った、端切れの麺をもてあそぶ。
その時だ!
が~~~~ん!
粉チーズをかけてない!
大変な事に気付いた。
粉チーズをかけるのを忘れてた!
麗しいスパゲッティを出された衝撃で、
テーブルに設置されてある、
粉チーズをかけるのを忘れていた!
忘れたからと云って、食べ終わった今さら、どうする事も出来ない。
「どうぞ、好きにおかけください」
と
但し書きまでされている粉チーズだ。
だからといって、悔しさのあまり、粉チーズだけを
口の中に放り込むワケにもいかない。
その時、思い出すのだ。
ふむ、
以前こんな事があったな。
そう、あれは蕎麦屋だった。
蕎麦屋で、ソバに、一味唐辛子をかけ忘れたのだ。
あの悔しさを、思い出すのだ。
まざまざと思い出すのだ。
思い出しながら思うのだ。
(・・思い出さなければ良かった)