「ああ~忙しい忙しい~」
仕事が忙しくて、ほとんど休みが無い時、ふと思う事がある。
<私の
クローン人間がいてくれないかな>
思った事ありません?
クローン君がいて、私の代わりに働いてくれる。
クローンだからして、同じ能力を持っているのだから、
仕事は任せても大丈夫だ。
よし、私はそのスキに、遊びに行こう。
おおいに羽根を伸ばそう!
ランララララァ~~~ン
思った事あるでしょ。
むしろ、何度も思ったでしょ。
そこでだ、このクローン問題を冷静に考えてみましょ。
ここに、
あなたのクローンさんが一人だけ居たとする。
数えると、<二人のあなた>が居る勘定だ。
客観的に外から観察すると、
二人のあなたは、
どちらがどちらか分らない。
あなたは、クローンの事を、
<私のクローン>と思っているかもしれないが、
向こうも、<私のクローン>と思っているのだ。
さあ、そこで、面白い事が起きる。
あなたは、クローンに対して、「働いてくれ」と願うのだが、
クローンだって、あなたに対して、「働いてくれ」と願うのだ。
つまり、あなたが働かなければならない
確率は50%なのだ。
そもそも、あなたが働きたくないから、クローン人間を作った。
なのに、50%の確立で、当事者の<あなた>が
働かなくてはならなくなったのだ。
その上、元の状態であれば、
働く時は働き、遊ぶ時は遊ぶ時が出来た。
ところが、クローン人間を作ったあとでは、
働くあなたは、ずうぅ~~~~と働かなくてはならない!
・・かもしれないのだ。
「はははは、イシマルさん、バカだね。
私はクローンを作る事なんか考えないもん。」
ほお~、いい意見が出ましたねえ。
あなたは、
自分のクローン人間を作った事が無いと仰るわけですね。
では、こう考えてみましょう。
クローン人間を作った、記憶が無いのだとしたら・・
そして、クローン君の方は、ちゃんと記憶があって、
今、どこか南の島で、悠々遊んでいるのだとしたら・・
この真理が、解るかな?
あなた自身がクローンかもしれない・・という事です。
クローンになった記憶が無いあなたです。
「ああ~忙しい忙しい」
と働かされている間に、あなたの母体は、どこかで
遊んでいるのかも!
かも・・