○○狩り、○○もぎ、○○摘み。
この○○の中に色んな文字が入る。
さくらんぼ、ブルーベリー、栗、イチゴ・・
特に、
さくらんぼ狩りは、楽しい。
あれほど美味しいさくらんぼを死ぬほど食べられるんだから。
失礼、死ぬほどの表現は言いすぎだった。
<腹を下すほど>食べられるんだから。
ブルーベリー狩りは更に楽しい。
何故か? 答えは簡単。
個数をたくさん食べられるから。
個数という単位で損得勘定を考えると、
イチゴより、さくらんぼ、
さくらんぼより、ブルーベリーである。
ブルーベリーの方が、圧倒的に、たくさん摂取し、
たくさん腹に個体を収めた感覚になる。
したがって、満足感が大きい。
満腹感ではなく、
満足感なのである。
そして、私は、先日福島県をさまよっていた。
彷徨っていると、○○もぎ、食べ放題の看板が!
条件反射で、飛びこんだ。
<
モモもぎ、食べ放題>
うわあ~い!うわあ~い!
あのモモが、木から食べ放題なのだ!
うわあ~い!
「30分、525円頂きます」
525円で食べ放題だって!
うわあ~い!
ナイフとバケツを受け取り、モモの木に突き進む。
成ってる成ってる!
桃色鮮やか、ピンクの麗しいきその姿。
手を伸ばし、もぎ採る。
ブチっ、シュルシュルシュル皮をむき、
ガブリっ!
うまああああ~い!
甘あああ~い!
ベトベトの手を顔の前に差し出しながら、
何度も喰らいつく。
よお~し、次だ!
見事なまでに熟れた個体に狙いをつけ、もぎ採る。
喰らいつく。
ガブガブ、ぐじゅぐじゅ・・
さあ、次だ・・いや、次かな・・
え~と、どうしよう、もう一個いけるかな?
食べ過ぎて腹は大丈夫かな?
半分ってワケにはいかないだろうな。
え~と、身体のためには、この辺でよしといた方がいいかな?
この辺って、まだ二個じゃん。
食べ放題で、二個はいくらなんでも、ナイでしょう!
せめて、もう一個食べよう。
ガブガブ、ふ~
もう、こんなもんで許して貰えるかなあ・・
そういえば、さくらんぼは100個以上食べたなあ。
ブルーベリーは200個以上食べたなあ。
モモは、3個かあ~
うう、個数における損得勘定が、頭をよぎる。
満腹感はあるんだがなあ。
肝腎の満足感はどこへ行った?