(浮いてる?)
こんな動物がいるだろうか?
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高所恐怖症の鳥>
いち羽のカモメが、電柱に停まっている。
実はこのカモメ、高所恐怖症なのだ。今にも落ちそうで怖くて
震えているのだ。(アア落ちる~)
なぜ、こんなに高く来てしまったのだろう?
毎日悩んでいるのだ。
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閉所恐怖所のモグラ>
一匹のモグラが穴から顔を出した。
目は見えないものの、開放感でホッとしているのだ。
ボクはこんな穴倉生活は嫌いなんだ。
狭い所は、息がつまりそうなんだ。
毎日々々、掘ってばかり。
ああ~お外に出たい・・
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海老アレルギーのタイ>
好き嫌いの問題ではないのだ。
このタイは、アレルギーなのだ。
海老を食べると、体調を壊してしまうのだ。
他のモノなら大概、食べられるが海老だけは、ダメなのだ。
偏食とか、言わないで下さい。
食わず物嫌いとか、言わないで下さい。
アレルギーなんだから、仕方ないんです。
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むち打ち症のキツツキ>
彼は、生まれつき、むち打ち症ぎみであった。
だから、木をコツコツやるのが辛い。
ゆっくりなら出来るが、みんなの様に、素早い動きが出来ない。
コッ コッ コッ コッ
余りにもゆっくりなもんだから、穴をあけ終った頃には
食料の虫は逃げてしまっている。
その分運動量が少ないので、
少量の餌で、やっていく事が出来る。
エコくんとか言われている。
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落ち着きのないナマケモノ>
なまける事が出来ない。これは、資質である。
一時もじっとしていられない。
性格がそうなのだから、今更変りようがない。
なまけものの
クセに、せかせかしているので、
周りがイライラする。
でも、本人としては
「
クセに」とだけは言って貰いたくないらしい。
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血の気の多い蚊>
この蚊は、元々血の気が多い。
血の臭いをプンプンさせている。
今更、よそ様の血を吸う必用などない。
なのに、よそ様が現れると、つい吸いたくなる。
腹いっぱいなのに、まだハシを伸ばす誰かに似ている。
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ベジタリアンのライオン>
ある時、オスの彼は、あくびのついでに、目の前にあった草を
食べてしまった。美味かった。
余りの美味しさに、その日は、草だけで過ごした。
それ以来、ライオン目を盗んでは、草を食べている。
許せるものなら、今後、血がベトベトのお肉は遠慮したい。
草一筋でいきたいのだが、群れのメスたちの視線が怖い。
ガツガツ肉を食ってる姿を見せない事には、
大将としての、体面が保てない。
(いいなあ、シマウマくんは・・)
( 浮いてる?)