ホテルの部屋に辿り着く。
キーを差込み、ドアを開ける。
おやっ、自動的に灯りが点いた。
そんなホテルがあった。
便利といえば、便利である。
だから、ドアの近くにスイッチが無い。
ベッドセットの辺りに、全部集められている。
ん?待てよ。
このセンサーは、
何を感知しているのだろう?
ドアが開いたから点いたのか?
そうじゃないよね。
それでは、人が、
入ってきたのか、
出て行ったのか、
解らないもんね。
では、入室した辺りの
人の気配を感知したのか?
自動ドアの要領で・・
ふむ、それが、正解のようだな。
ん?待てよ。
では出かける時はどうなる?
フロントによると、そのまま灯りを点けてお出かけになっても
勝ってに消えてくれるらしい。
ほんじゃ、出かけてみよう。
部屋の灯りを付けっぱなしにして、部屋を出る。
しばらくして、戻ってきたら、あらまっ見事に消えていた。
う~む?
このセンサーは
何をどう判断したのだろう?
「ドアが開いたから」ではないわな。
「ドアの所を外向きに通過したから」 だとすると、
部屋にもう一人いた場合、突然灯りが消える事になるよな。
だとすると残された説はコレしかないぞ。
「部屋の中で動く物体を感知する」
ええ~ほんとかな。
動くものが数分間無くなったら、灯りが消えるってのかい?
それはそれで凄いな。
しかし、もしそうだとすると、
私が灯りを付けっぱなしで眠ってしまったらどうなるんだ?
寝返りを打たなかったら、消えるのか?
そうか、
眠るんだから消えていいのか・・
だが、仮に私が、灯りを点けていなければ、
怖くて眠れないタイプの人だったらどうなる?
消えそうになる度に、腕を振り回すのか?
それじゃ、眠れないじゃないか!
ほう・・このホテルは、
座禅好きは泊まりにくいらしい。
又、私の様に、お返事メールが書けなくて、
パソコンの前で完全にフリーズしている人も泊まりにくいらしい。